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NY 若者に伝える8・6 ピースボートの被爆者ら

■記者 金崎由美(ニューヨーク発)

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせてニューヨーク入りしている広島出身の被爆者3人が23日、市中心部の公園で欧州の若者と交流、被爆体験を語った。

 ブティックなどが立ち並ぶ通りに面した公園で、欧州の反核グループの若者ら約10人と机を囲んだのは、非政府組織(NGO)ピースボートの企画で世界一周の航海をしているブラジル被爆者平和協会の盆子原国彦さん(69)と、杉並区被爆者の会の塚本美知子さん(75)、現地で被爆証言活動中の村上啓子さん(73)=茨城県牛久市。

 5歳で被爆した盆子原さんは、母や姉を探して爆心地付近に入った際の惨状を語りながら「核兵器は一刻も早くなくさなければならない」。塚本さんも「戦争には勝者も敗者もない」と訴えた。

 ドイツから来たニーナ・アイゼンハートさん(19)は「被爆者の言葉を、再検討会議に出席している人たちはもっと聞くべきだ」と聞き入っていた。

(2010年5月25日朝刊掲載)

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