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ノーベル平和賞受賞者が広島会議 核兵器廃絶討議へ 11月中旬

■記者 増田咲子

 歴代のノーベル平和賞受賞者が集う国際会議「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」が11月中旬、広島市内で開かれることが27日、分かった。被爆65年の節目に、受賞者や関係者たち約100人が被爆地で核兵器廃絶について討議する。広島県と広島市は近く支援協議会を設立し、会議の盛り上がりを図る。

 サミットは受賞者が1999年からほぼ毎年、ローマやパリ、ベルリンなどで開催し、今回が11回目。アジアでは初の開催となる。

 関係者によると、ローマにあるサミット事務局から今春、広島市に開催の打診があり、県市が受け入れを決めた。出席者名などの詳細は今後詰める。

 28日にある湯崎英彦知事と秋葉忠利市長のトップ会談でも議題になる見込みで、それぞれ6月の議会に関連経費の補正予算案を計上するという。

 サミットはこれまで受賞者が人権や平和などをテーマに議論し、提言をまとめている。広島では核兵器廃絶への道筋について議論する。  また11月13、14日には横浜市でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催され、昨年、平和賞を受賞した米国のオバマ大統領も出席する予定。関係者は、米国の現職大統領初めての被爆地訪問にも期待している。

 秋葉市長は2006年、ローマであったサミットに招かれ、20年までの核兵器廃絶への取り組みなどについてスピーチしたことがある。

(2010年5月28日朝刊掲載)

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