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爆心地の記憶 証言 市民団体 冊子を自費出版

■記者 新田葉子

 広島市中心部を巡って被爆体験を聞き取りしている市民団体「ヒロシマ・フィールドワーク実行委員会」が、原爆被害や被爆前の町の様子などをまとめた冊子「証言 町と人の記憶」=写真=を自費出版した。

 爆心地付近で過ごした子ども時代の遊びや風景を語る森冨茂雄さん(80)=西区=たち4人の話を絵や写真とともに紹介。また平和記念公園(中区)にある原爆供養塔の歴史や江戸から昭和への町の変遷なども専門家に説明してもらっている。

 中川幹朗代表(51)=南区=は「被爆者の思い出から、生き生きとした当時の様子を想像してほしい」と話している。A5判、138ページ。千円(送料別)。Tel082(255)1923。

(2010年5月29日朝刊掲載)

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