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9条の意義訴え200人行進ピースウオーク広島から千葉へ

■記者 石川昌義

 全国を歩きながら憲法九条の意義を伝える「9条ピースウオーク」が24日、広島市中区の原爆ドーム前を出発した。5月4―6日に千葉市である「9条世界会議」の会場を目指す一行を先頭に、市民約200人が被爆地を歩いた。

 出発集会で、実行委の共同代表を務める浅見靖仁・一橋大大学院教授が、昨年に成立した国民投票法など憲法改正をめぐる情勢に触れて、「平和憲法は無くならないと漠然と考えている人たちに、9条の役割を語り掛けよう」と呼び掛けた。

 初日の行程は、JR広島駅前までの約2キロ。参加者は「9条は宝」「平和に生きたい」などと書いた横断幕を手に、ピースサインをつくり笑顔でパレードした。米国から訪れて約1200キロ、71日間の全日程を歩くというアッシュ・ウールソンさん(26)は「従軍したイラク戦争は茶番劇だった。紛争解決を武力に頼らない憲法9条の素晴らしさを知ってほしい」と力を込めて話していた。

 「9条世界会議」は、ノーベル平和賞受賞者の講演などを通じて不戦の理念を訴える。

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