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「世界に平和を」歌に込め ハワイの児童 中区で合唱

■記者 馬上稔子

 米ハワイ州ホノルル市のカメハメハ学校児童合唱団が3日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆の子の像前で、佐々木禎子さんをテーマにしたオリジナル曲を歌い、平和を祈った。

 小学4~6年の85人が4曲を披露した。うち「Peace In The World」は、「心の歌を聴いてください(中略)世界に平和を」と日本語も織り交ぜ、手話を添えて歌った。

 同曲は合唱団を指導するリネル・ブライトさん(44)が作詞作曲した。2000年に市が募った「広島の歌」で制作委員賞を受けた。

 一行は、ツアー公演のため1日に来日。3日に広島を訪れ、原爆資料館も見学した。コンサートは横浜市など3都市である。6年生のイライシャ・フォンダ君(12)は「被爆地広島で歌えてうれしい。平和への願いは、人種や文化を超えた一番強いメッセージだ」と話していた。

(2010年6月4日朝刊掲載)

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