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「新しい日米関係を」 広島マスコミ九条の会 5周年で講演会

■記者 馬上稔子

 発足5周年を迎えた「広島マスコミ九条の会」が5日、広島市西区の区民文化センターで記念の講演会を開いた。米国での取材経験が豊かな元共同通信記者の春名幹男名古屋大大学院特任教授(63)=ジャーナリズム論=が日米関係などについて話した。

 報道関係者や市民約60人が参加。会代表で前広島市長の平岡敬さん(82)は「日米安保改定50年を迎えた今こそ憲法9条を掲げ、新しい日米関係を築くべきだ」とあいさつした。

 春名教授は、アフガニスタンに駐留する米軍の追加増派や、次回の核安全保障サミットが日本でなく韓国の開催になったことに触れ「日本はオバマ大統領に期待を抱きすぎた」と指摘。中国とインドの軍備増強に懸念を示し「日本は平和を主体とする東アジア共同体づくりに力を入れるべきだ」と話した。

 自身が昨年末から委員を務めた核密約に関する外務省有識者委員会の報告についても紹介。参加者は興味深そうに聞き入っていた。

(2010年6月6日朝刊掲載)

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