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ネパールに被爆資料を 大使、原爆資料館に要請

■記者 増田咲子

 ネパールでヒロシマ・ナガサキの原爆被害への関心が高まっている。現地の日本大使館には被爆資料の問い合わせが相次いでいるという。これを受けて水野達夫駐ネパール大使が7日、広島市中区の原爆資料館を訪れ、関連資料の提供を求めた。

 水野大使は、前田耕一郎館長に「ネパールでは8月6日に平和行進をするなど関心が高い」と説明。その理由について「小中学校で原爆を学ぶ教育上の効果や、戦後の廃虚から発展した日本への尊敬の念などもあるのではないか」と分析した。

 前田館長は原爆被害や核兵器の現状などを記したポスターや図録、冊子などの提供を約束した。

 水野大使はネパール支援を続ける広島市内の非政府組織(NGO)などが開いた講演会出席のため、広島市を訪れた。

(2010年6月8日朝刊掲載)

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