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原民喜文学碑 市長が揮毫へ 東照宮宮司ら依頼

■記者 明知隼二

 被爆作家原民喜(1905~51年)の文学碑建設を進める広島東照宮(広島市東区)の久保田訓章(のりあき)宮司(77)たち3人が7日、広島市役所で、秋葉忠利市長に碑文の揮毫(きごう)を依頼した。秋葉市長は「字に自信がなく、大役過ぎるが光栄だ」と、日英両語での揮毫を約束した。

 碑は高さ135センチ、幅80センチ、厚さ40センチの御影石製。原民喜が被爆後、東照宮で一夜を過ごした際にメモに「コハ今後生キノビテコノ有様ヲツタヘヨト天ノ命ナランカ」と書き残した一節が刻まれる。被爆65年に合わせ、7月下旬に境内の原爆慰霊碑横に建設する。  久保田宮司は「受けていただきありがたいの一言に尽きる」と喜んでいた。

(2010年6月8日朝刊掲載)

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