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ゆだ苑理事長 岩本氏 「被爆体験 継承の教育を」

■記者 山田英和

 山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)は9日、5月28日に79歳で死去した田村茂照理事長の後任に、元徳山大教授でゆだ苑常務理事の岩本晋氏(67)が就任したと発表した。任期は田村氏の残り期間の2012年3月末まで。8日に市内で開いた臨時役員会で互選した。

 県庁で記者会見した岩本理事長は、妻の父が広島市中区の平和記念公園近くで被爆したことを説明。「30年以上、被爆者支援活動に携わってきた。被爆体験の継承のための教育に力を入れたい」と抱負を述べた。

 ゆだ苑などがつくる実行委員会は30日、今年が被爆から65年になるのに合わせ、平和をテーマにした「ピースフォーラム」を山口市で開催する予定。広島市の秋葉忠利市長を招き、核兵器のない未来について考える。

(2010んん6月10日朝刊掲載)

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