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ピースボランティア周知進む ガイド依頼2000件突破 昨年度

■記者 明知隼二

 広島市中区の原爆資料館などをガイドするヒロシマピースボランティアへの依頼が昨年度、初めて2千件を超えた。事業が始まった1999年度から13倍に。2005年度と比べても倍増した。資料館は事業の周知が進んだと分析している。

 58人で発足したピースボランティアは、現在21~82歳の197人が登録する。曜日ごとにグループに分かれ、修学旅行生や観光客を連れて資料館内や平和記念公園などを無料で案内している。

 09年度のガイド件数は館内1326件と公園809件で、延べ2135件。前年度の1475件から660件と約45%も増えた。

 資料館啓発担当は「右肩上がり傾向だった上に、08年度末から旅行会社に情報提供した効果が出たのではないか」とみる。ボランティアの田中百合子さん(66)=安佐南区=は「昨春のオバマ米大統領のプラハ演説以降、積極的に感想を語る人が増えるなど関心の高まりを感じる」と喜んでいる。

(2010年6月11日朝刊掲載)

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