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■記者　増田咲子

　アフガニスタンのハミド・カルザイ大統領が１９日に広島市を訪問する。中区の平和記念公園などを巡り、原爆被害と、廃虚から復興した被爆地に触れる。大統領の来日は４回目で広島は初めてという。

　カルザイ大統領は１６日から２０日までの日程で来日。１９日は平和記念公園内の原爆資料館などで、原爆被害や戦後復興の過程について視察する。被爆者から体験を聞く時間はとれない見込み。

　外務省によると、今回の来日では、アフガニスタン支援策について協議する。カルザイ大統領は統治強化や治安改善などアフガニスタンの取り組みについて説明するとみられる。

　カルザイ大統領は２００１年１２月にアフガニスタン暫定行政機構の議長に就任。２００２年６月の緊急国民大会議でカルザイ議長を大統領とする移行政権が成立した。２００４年１０月の第１回大統領選挙で当選した。

（２０１０年６月１１日朝刊掲載）