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カザフのキャスター 平和公園を視察 「ヒロシマの姿伝える」

■記者 森田裕美

 旧ソ連の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスクのテレビキャスター、ベラ・グラバチョーバさん(58)が27日、広島市を訪れ、平和記念公園(中区)を視察した。帰国後、世界の核被害について番組を制作するという。

 グラバチョーバさんは線量計を持っては、核実験による被曝(ひばく)地域に赴くなど、核問題をライフワークとして取材を続けている。被曝者医療支援で現地を訪れた広島の市民団体や広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)の研究者を取材したのが縁で来日した。

 この日は市民団体のメンバーらの案内で原爆慰霊碑に花をささげ、公園内を見学。「悲惨な経験から復興を遂げたヒロシマを医療、環境、若者などさまざまな角度から取材し、伝えたい」と意気込んでいた。

 3月1、2の両日は、南区の留学生会館である市民交流会に参加。危険性を認識せず核実験に携わった元兵士らへの取材経験を踏まえ、講演する。

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