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ジュノー博士に平和誓う 命日前 中区で記念祭 250人集う

■記者 増田咲子

 被爆後の広島に医薬品15トンを届けたスイス人医師マルセル・ジュノー博士をしのぶ記念祭が13日、広島市中区の原爆資料館東館であった。赤十字国際委員会駐日首席代表として活躍した功績を、16日の命日を前に約250人がたたえた。

 当時看護学生だった松本チエ子さん(82)=南区=は「博士の医薬品に大いに勇気づけられた」と感謝。ガールスカウト県第16団の4人は「平和の誓い」を披露した。その一人、中国人留学生の楊奕(ヨウエキ)さん(17)は「博士の国籍を超えた行動に感動した。中国に帰っても平和を願う人たちを忘れない」と話していた。

 広島少年合唱隊約30人による歌の披露もあった。県医師会などでつくる実行委が主催した。

(2010年6月14日朝刊掲載)

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