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投下時の体験劇 被爆電車で上演 運行支えた女学生の物語 

■記者 明知隼二

 広島に原爆が投下された時、路面電車を運転していた女学生たちの青春を描いた演劇「桃の実」が7月3、4の両日、広島市内を走る被爆電車内で上演される。東京の劇団主催で、長崎や札幌など電車が走る8カ所での公演の一環。

 戦争による人手不足の中、車掌や運転手を務めた女学生の体験をたどる。電車を借り切り、出演者と観客が混在する中、約1時間上演する。広島公演は2007年に次いで2回目。

 女学生役で構成も担当する藤沢弥生さん(43)は「被爆を現在の自分の物語として受け止める機会にして」と観劇を呼び掛ける。

 両日いずれも午前11時と午後2時の計4回公演。各回定員40人で予約制。料金は2500円(高校生以下1500円)。オフィスクエストTel090(8602)4460。

(2010年6月16日朝刊掲載)

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