×

ニュース

原爆投下機離陸の地 テニアンの生徒 被害実感

■記者 新田葉子

 太平洋北マリアナ諸島(米自治領)のテニアン島にあるテニアン中高の生徒ら9人が17日、広島市を訪れ、中区の原爆資料館などを見学した。原爆を投下した米軍B29爆撃機エノラ・ゲイ号が離陸した島。姉妹校の安佐南区、広陵高の生徒が案内した。

 原爆資料館では、一つ一つの説明文を読み、「人影の石」の前で息をのむなど、被害を体感した。高校2年のリシーナ・ファローさん(16)は「犠牲に胸が痛んだ。歴史の授業で原爆が戦争を早く終わらせたと聞いたのは違うと思った」と話していた。

 両校の姉妹校提携は2005年から。広陵高からも8月6日にテニアン島である式典に生徒を送るなど、交流を続けている。一行は20日まで滞在する。

(2010年6月18日朝刊掲載)

関連記事
被爆の実態学ぶ エノラ・ゲイ離陸のテニアン市長ら(10年5月26日)

年別アーカイブ