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被爆者健康調査 英訳し米誌投稿 広島市方針

■記者 増田咲子

 広島市は、原爆投下の心理的影響を調べた2008年度の「原爆体験者等健康意識調査」結果を英訳し、米国の医学誌などに投稿する。17日の市議会一般質問で志賀賢治健康福祉局長が答弁した。

 調査は市などが被爆者や「黒い雨」体験者たち3万6614人を対象にし、2万7147人が回答した。被爆体験が今なお心身に影響を与えている状況が浮き彫りになった。

 志賀局長は「大規模で科学的指標を使った調査結果は世界的にも貴重と言われている。広く情報発信したい」と述べた。現在翻訳作業を進めており、本年度中の掲載を目指す。

(2010年6月18日朝刊掲載)

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