×

ニュース

被爆証言者の人生取材 神辺町出身の歌手・村上彩子さん

■記者 明知隼二

 福山市神辺町出身のソプラノ歌手村上彩子さん=東京都練馬区=が21日、8月に広島市内で開く「平和祈念コンサート」の構成に生かそうと、中区の原爆資料館で被爆証言を聞いた。10代で被爆した女性を中心に取材しており、今回が9人目。

 当時18歳だった阿部静子さん(83)=海田町=から約1時間、被爆した状況や戦後はケロイドのために差別された経験などを聞き、熱心にメモを取った。「平和な未来のために証言し続けた女性の人生に光を当てたい」と意気込む。

 コンサートは、主人公の女性が絶望から立ち上がり、証言者として生きる様子をオペラや合唱、詩の朗読などで表現する。8月7日午後1時半から、西区民文化センターで。一般2500円、高校生以下千円、6歳以下無料。NPO法人アートサロン広島Tel082(234)2624。

(2010年6月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ