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被爆者の視点で原爆学ぶ 米大学生が体験聞き取り 中区

■記者 金崎由美

  米国の大学でジャーナリズムなどを専攻する学生9人が23日、広島市中区の原爆資料館を見学し、被爆者の松原美代子さん(77)=南区=の体験を聞いた。

 「被爆者は、原爆が落とされたことへの恨みを乗り越えて核兵器廃絶を訴えている」。爆心地から1・5キロで被爆し、差別やケロイド治療に苦しんだ経験も聞き、真剣な表情でメモを取っていた。

 バージニア工科大4年のケレブ・フレミングさん(20)は「米国では被害者の視点から原爆を考える機会がほとんどない。原爆による被害を思い知らされた」と話していた。

 一行は、米国のジャーナリスト基金が毎年主催する論文コンテストの入賞者。研修旅行として19日に来日し、27日まで東京、大阪などを訪れる。

(2010年6月24日朝刊掲載)

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