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ヒロシマ・ナガサキ議定書 アピール継続 秋葉市長方針

■記者 増田咲子

 広島市の秋葉忠利市長は24日、市役所で開いた記者会見で、平和市長会議(会長・秋葉市長)のヒロシマ・ナガサキ議定書について「2020年の核兵器廃絶へ向け、有効に使っていく方針に変わりはない」と、継続して国際社会にアピールする考えを示した。

 秋葉市長は、議定書が5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議での採択を目指した文書であるため、部分的な変更は必要としながらも「国連総会決議として採択してもらうとか、国連第1委員会(核軍縮)で論議してもらうなどいろいろな可能性がある」との見解を示した。平和市長会議と市が7月28、29の両日、広島市で開く2020核廃絶広島会議でも協議する。

 また「日本政府が先頭に立って推進してくれるよう働きかけたい」とも述べた。

 議定書はNPT再検討会議での採択を目指していたが、提案に至らなかった。

(2010年6月25日朝刊掲載)

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