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核軍縮へ外相会議 米で9月 外務省が調整

■記者 岡田浩平、荒木紀貴

 外務省は核軍縮・不拡散に関する外相会議を9月、国連総会に合わせて米ニューヨークの国連本部で開催するよう調整に入った。5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で最終文書に盛り込まれた行動計画の履行を後押しする狙い。岡田克也外相は25日の定例会見で、各国の外相と既に協議中だと明らかにした。

 外務省によると、会議には再検討会議への共同提案などで協力したオーストラリアをはじめ核軍縮・不拡散の考え方を共有する10~20カ国程度が参加。兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉開始など行動計画の実現へ、国際社会の取り組むべき課題について協議する。

 岡田外相はこの日「NPT再検討会議後も、核兵器のない世界に向けた継続的な取り組みが必要。日本としてリーダーシップをしっかり発揮したい」と述べた。

 岡田外相は2月下旬の記者会見で、4月の核安全保障サミット、5月のNPT再検討会議に続く核軍縮関連の国際会議を今年後半に日本主導で開きたいとの考えを示した。

(2010年6月26日朝刊掲載)

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