ブラジルの医師会 サンパウロで8月原爆展 広島県医師会協力
10年6月29日
■記者 藤村潤平
ブラジル・サンパウロ州のパウリスタ医師会が8月2~31日、現地で原爆展を開く。姉妹縁組を結ぶ県医師会(広島市西区)の協力で、中区の原爆資料館から借りた写真ポスターなどを展示し、核兵器廃絶の必要性などを広く訴える。
原爆展は、両団体の姉妹縁組2周年を記念して開く。計画では、会場は同州サンパウロ市の中心地にあるブラジル医師会館。被爆直後の広島や長崎の惨状を伝えるポスター30枚を展示する。計画の打診を受けた県医師会が原爆資料館と交渉し、ポスターの貸し出し手続きを代行した。
現地在住の被爆者が被爆体験を証言する。来場者で千羽鶴をつくり、広島市に届ける企画もある。
パウリスタ医師会は、サンパウロ州内の医師約3万3千人でつくる。県医師会が1985年からほぼ隔年、同州で被爆者健診を続けている交流が実り、2008年6月に姉妹縁組を結んだ。
準備を進める現地の肥田ミルトン正人医師は「毎年8月の広島、長崎のセレモニーはテレビでも放映されていて関心は高いが、核兵器の恐ろしさを理解している市民は少ない。原爆展開催をきっかけに、核兵器廃絶の機運を高めたい」と話している。
(2010年6月26日朝刊掲載)
ブラジル・サンパウロ州のパウリスタ医師会が8月2~31日、現地で原爆展を開く。姉妹縁組を結ぶ県医師会(広島市西区)の協力で、中区の原爆資料館から借りた写真ポスターなどを展示し、核兵器廃絶の必要性などを広く訴える。
原爆展は、両団体の姉妹縁組2周年を記念して開く。計画では、会場は同州サンパウロ市の中心地にあるブラジル医師会館。被爆直後の広島や長崎の惨状を伝えるポスター30枚を展示する。計画の打診を受けた県医師会が原爆資料館と交渉し、ポスターの貸し出し手続きを代行した。
現地在住の被爆者が被爆体験を証言する。来場者で千羽鶴をつくり、広島市に届ける企画もある。
パウリスタ医師会は、サンパウロ州内の医師約3万3千人でつくる。県医師会が1985年からほぼ隔年、同州で被爆者健診を続けている交流が実り、2008年6月に姉妹縁組を結んだ。
準備を進める現地の肥田ミルトン正人医師は「毎年8月の広島、長崎のセレモニーはテレビでも放映されていて関心は高いが、核兵器の恐ろしさを理解している市民は少ない。原爆展開催をきっかけに、核兵器廃絶の機運を高めたい」と話している。
(2010年6月26日朝刊掲載)