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平和外交担う人材に 「高校生大使」募る ユニタール広島 新事業

■記者 金崎由美

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所は28日、将来の平和外交を担う人材養成を目的に、新事業「青少年大使プログラム」を始めると発表した。広島県内の高校生から男女1人ずつを大使に任命し、平和や外交を学んでもらう。

 アレクサンダー・メヒヤ所長が広島市役所で記者会見して概要を説明した。それによると、青少年大使は10月~来年6月の任期中、東京の外務省や各国大使館、国連機関などを訪問し、外交に関連する業務を実地に学ぶ。さらに中央や地方の政治指導者との意見交換などを通じて、広島の若者としての平和メッセージを発信する。

 志望者は、外交と平和のつながり▽広島の世界平和への貢献―など所定のテーマに沿って英語で作文を書き、高校を通じて9月30日までに提出。面接を経て任命する2人には、マルチメディア端末iPad(アイパッド)を贈る。

 メヒヤ所長は「将来の活躍のきっかけにしてほしい」と応募を呼び掛けた。今後も毎年、募集を続けるという。会見には、事業を後援する広島市の秋葉忠利市長や広島県の中山雅文企画振興局長、中国新聞社の山本一隆副社長らも同席した。問い合わせはユニタール広島事務所Tel082(511)2424。

(2010年6月29日朝刊掲載)

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