×

ニュース

アジアの高校生 ヒロシマを学ぶ 平和公園で8ヵ国80人

■記者 金崎由美

 インド、パキスタンなどアジア8カ国の高校生約80人が29日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学したり、被爆者の証言を聞いたりして原爆被害に触れた。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、松本都美子さん(78)=佐伯区=と面会。爆心地から約1.4キロで見た惨状や、母と弟を失い自らもやけどに苦しんだ体験に耳を傾け「二度と被爆者をつくってはなりません」との訴えに聞き入った。

 アフガニスタンのアウドゥル・アハド・マウフさん(19)は「大変な困難を乗り越え、今の日本があると知った。私の国も見習いたい」と話していた。

 一行は外務省の「21世紀東アジア青少年大交流計画」で23日に来日。7月2日まで東京などで見学や高校生との交流をする。

(2010年6月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ