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反核の祈り 火に込め走る リレー 平和公園を出発

■記者 増田咲子

 核兵器廃絶を訴えながら走る「反核平和の火リレー」が29日、広島市中区の平和記念公園を出発した。県内全23市町971キロを約5千人が走り継ぎ、7月22日に同公園にゴールする。

 原爆慰霊碑前で出発式を開き、「平和の灯」からトーチに採火。原爆投下時刻の午前8時15分、入江史彦実行委員長(35)ら第1走者12人が支援者の拍手を受けて走り始めた。この日は約155人が市内47.1キロを走りつないだ。

 第1走者の一人で被爆者の中村トシエさん(79)=中区=は出発前、「核兵器廃絶と平和への祈りを込めて走る」と意気込んでいた。  リレーは労組などでつくる県青年女性平和友好祭実行委員会が主催。1982年から続け、今年で29回目。

(2010年6月30日朝刊掲載)

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