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ゲバラの娘 広島訪問 父も訪れた思い出の地

■記者 金井淳一郎

 初来日しているキューバ革命の指導者チェ・ゲバラ(1928-67年)の娘アレイダ・ゲバラさん(47)が15日、49年前に父親が巡った広島市中区の平和記念公園を訪れた。

 小児科医として医療支援に取り組むアレイダさん。原爆資料館では、被爆者の写真や焼けこげた子どもの服に見入り、時に涙を流して前田耕一郎館長の説明を聞いた。原爆慰霊碑には花を手向けた。

 市役所も訪れ、秋葉忠利市長と会談し「人間が生み出す悲劇と、そこから立ち上がる人間の力を感じた。広島のメッセージをよりよい世界の実現につなげてほしい」と語った。

 アレイダさんはこの日夜、原爆資料館でキューバの国際人道支援活動について話した。16日は広島市立大(安佐南区)で「ヒロシマとチェ・ゲバラ」をテーマに講義した。22日まで東京や大阪、沖縄などで講演活動を続ける。

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