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核軍縮 有識者懇を設置 外務省 6日から月2回開催

■記者 荒木紀貴

 核軍縮・核不拡散に向けた外交方針を検討するため、外務省は2日、有識者5人による懇談会を設置した。第1回会合は6日に同省で開く。核兵器の役割を低減する方策など、被爆国日本が取り組むべき課題について岡田克也外相の諮問を受けて議論、答申する。

 懇談会は、日本軍縮学会会長の黒沢満・大阪女学院大教授が座長を務め、月2回ペースで開く。9月に米国で、国連総会に合わせて開催を検討している、核軍縮に関する外相会議の方向性についても協議する。

 岡田外相は2日の定例記者会見で、原子力協定交渉を進めるインドとの関係に触れ「核拡散防止条約(NPT)に加盟していない核保有国にどういう形で制約を課すのかも懇談会のテーマ。骨太の議論を期待したい」と述べた。

 黒沢座長以外の委員は次の皆さん。
○秋山信将一橋大准教授
○梅林宏道NPO法人ピースデポ特別顧問
○佐藤丙午拓殖大教授
○吉田文彦朝日新聞論説委員

(2010年7月3日朝刊掲載)

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