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高校生同士で平和宣言 東京と広島の2校 核廃絶へ活発討論

■記者 金崎由美

 広島市の平和学習事業「ひろしま子ども平和議会」が8日、中区の市議会本会議場であった。東京と広島の高校生が核兵器廃絶や平和の大切さなどについて討論した。

 議員席に座ったのは、研修で広島を訪れている東京大教育学部付属中等教育学校(東京都中野区)41人と、広島修道高(南区)のボランティアサークル「インターアクト班」の7人で、いずれも高校2年生。

 自由な意見発表の後、平和宣言採択へ向けて議論した。東京からは「戦争や平和の問題が地球規模だと強調するべきだ」。広島からは「核兵器は1発でもあってはならないという思いを込めたい」などの声が出た。「核兵器のない平和な世界にするため、私たちが率先して声を上げる」とする平和宣言を作り、拍手で採択した。

 修道高の三宅利智さん(17)=安佐南区=は「戦争中に日本がほかの国に何をしたかや東京大空襲のことなど、もっと広く学ばなければならないと思った」と話していた。

(2010年7月9日朝刊掲載)

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