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ルワンダ音楽で平和の思い表現 広島でコンサート

■記者 新田葉子

 ルワンダ出身の音楽家たちが平和への思いを表現する「ルワンダフルコンサート」が11日、広島市中区の中国新聞ビルであった。内戦を乗り越えた歌声や踊りを披露。約210人を魅了した。

 北米を中心に活躍する歌手ジャン・ポール・サンプトゥさん(48)が4人のダンサーとともに、ドラムやギターに合わせ、民族音楽や追悼歌約15曲を歌い上げた。

 それに先立ち、戦争体験や悲劇を乗り越える力について討論会もあった。被爆者の岡田恵美子さん(74)=東区、川本省三さん(76)=西区=たち6人が参加。サンプトゥさんは「家族を殺され、麻薬やアルコールに頼るなどどん底にいた自分が立ち上がるには、自分を愛し、相手を許すことしかなかった」と訴えていた。

(2010年7月12日朝刊掲載)

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