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広島市長「核禁止条約に一歩でも」 NPDI会合に期待

 広島市の松井一実市長は4日の記者会見で、11、12両日に市内である核兵器を持たない12カ国の軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合について「核兵器禁止条約に一歩でも二歩でも進むような議論があればいい」と期待した。

 核兵器の保有や製造を禁じる同条約は、松井市長が会長を務める平和首長会議が締結を提唱している。一方、外務省は「核保有国を含む多くの国が受け入れない」として、NPDI外相会合での議論に難色を示している。

 松井市長は「市も国も核兵器廃絶を目指す方向性にずれはないが、物事を進める速度が異なる」と指摘。「被爆者が生きている間に悲願を実現させたい。政府も市に歩調を合わせ、前進してほしい」と述べた。

 また、12カ国のうち外相たち閣僚の出席は8カ国で、過去最多となることも明らかにした。超核大国である米国のローズ・ガテマラー国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)もゲスト参加する。(田中美千子)

(2014年4月5日朝刊掲載)

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