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　２０１５年度からの小学校用教科書の検定に合格した東京書籍（東京）の５年生の社会教科書で、中国新聞社の紙面や取り組みが取り上げられた。１１年度から続けて採用されているが、今回はボリュームが２ページから４ページに倍増している。

　「情報産業とわたしたちのくらし」のテーマで、各家庭にさまざまなニュースを届ける新聞の一般的な役割を紹介。その上で、中国新聞社の特徴的な取り組みとして、被爆地から平和の大切さを訴えている紙面を掲載。「市民の平和への活動を支えています」と記述している。

　また、山間部の支局で取材活動をする若手記者の地域への思いを載せている。さらに、月２回発行の「ちゅーピー子ども新聞」で小学生記者が身近な出来事を伝える様子や、記事を切り貼りして応募する「みんなの新聞コンクール」にも触れている。

　東京書籍の三光穣（ゆたか）・小学社会編集長は「地域に根ざした特色のある新聞として注目した。東日本大震災では、地域の新聞が貴重な情報源になった点も踏まえ、内容を充実させた」と話している。（藤村潤平）

（２０１４年４月５日朝刊掲載）