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元日米軍人 絆いつまでも 本川小でソフト大会 高齢化で最後 広島市中区

 太平洋戦争などに従軍した日米両国の元軍人たちのグループが6日、広島市中区の本川小で友好ソフトボール大会を開いた。元軍人や家族、同小の児童たち約30人が平和と核兵器廃絶を願い、投打に奮闘した。2007年に始まった大会は、メンバーの高齢化により、今回でゲームセットとなった。

 元軍人は70~92歳で米国人10人と、岐阜、長野両県の4人。雨天のため、体育館でスポンジ製ボールを使ったミニゲームに挑戦。ゴム製のバットを力強く振り、最後のプレーを楽しんだ。

 大会は07年に米ハワイ州の真珠湾近郊で、09年に本川小で開き、今回が3回目。元軍人たちは今後、核兵器廃絶へ各自活動を続けるという。沖縄戦に参加したチャールズ・セッツァーさん(89)=ワシントン=は「民衆は誰も戦争を望まない。指導者が責任を持ち戦争や核兵器をなくすべきだ」と話した。(明知隼二)

(2014年4月7日朝刊掲載)

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