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福島第1原発を視察 島根知事 廃炉作業など確認

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)が立地する島根県の溝口善兵衛知事は9日、東京電力福島第1原発を視察した。溝口知事の同原発視察は、2011年3月の事故前後を問わず初めてで、廃炉作業の進行状況などを確認した。

 東電の案内で、水素爆発するなどした1~4号機の外観や汚染水対策の現場をチェック。4号機では、廃炉に向け使用済み核燃料を原子炉建屋から搬出する作業の説明も受けた。事故対策に当たる免震重要棟以外は、バスから見学した。

 同原発は島根原発と同じ沸騰水型で、東電が全1~6号機の廃炉を決めている。5人が随行した県防災部よると視察後、溝口知事は「計画に沿って対策が進んでいる」などと述べた。島根原発の稼働判断に与える影響は否定したという。

 溝口知事は11日まで福島県に滞在。避難指示区域の楢葉町で除染廃棄物の仮置き場を見るほか、福島県庁で佐藤雄平知事と会談する。(樋口浩二)

(2014年4月10日朝刊掲載)

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