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ヒロシマ 思い託す あすからNPDI外相会合

 核兵器を持たない12カ国でつくる「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」の外相会合が11日、広島市で開幕する。日本では初開催。一日も早い核兵器廃絶へ、被爆地での議論を後押ししようと9日、外相たちに「平和メッセージ」を託す市内の中学生たちの準備も大詰めを迎えた。

 12中学校がそれぞれ、核兵器廃絶や世界平和への願いを込めた英語のメッセージを考えた。各校の代表生徒が12日午前、中区の平和記念公園で原爆慰霊碑に献花した12カ国の外相たちに読み上げる。

 中区の幟町中は、生徒会長の3年青野里奈さん(14)が、オーストラリアのジュリー・ビショップ外相に伝える。9日は、生徒会執行部のメンバーと英語のスピーチを練習し、本番に備えた。青野さんは「平和を願うだけでなく、行動に移す重要性を伝えたい」と意気込んでいる。

 11日は、南区で各国外相と被爆者たちとの意見交換会などを開催。12日は中学生から平和メッセージ、小学生から千羽鶴を受け取った後、南区でメーン会合に臨み、核兵器保有国を含む各国首脳に被爆地訪問を呼び掛ける声明をまとめる。外相たち閣僚の参加は9日時点で1カ国減り、7カ国となった。(川手寿志)

(2014年4月10日朝刊掲載)

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