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米国務次官が慰霊碑献花へ 平和記念公園 きょうからNPDI外相会合

 広島市は10日、米国のローズ・ガテマラー国務次官(軍備管理・国際安全保障)が11日に中区の平和記念公園を訪問すると発表した。原爆慰霊碑に献花し、被爆者の体験を聞く。

 ガテマラー氏は11、12の両日に市内である、核兵器を持たない12カ国の「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」外相会合にゲスト参加するため広島入り。これに合わせ、市が被爆の惨状を知ってもらう機会の提供を申し出ていた。

 市によると、ガテマラー氏は慰霊碑に花を手向けた後、広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で原爆資料館を見学。被爆者の小倉桂子さん(76)=中区=から証言を聞くという。

 ガテマラー氏は12日、南区であるNPDIのワーキングランチに出席し、米国の核軍縮の取り組みを説明するとみられる。

 一方、10日はNPDI外相会合を翌日に控え、南区で12カ国の担当局長級による会合があった。議長国である日本外務省の北野充軍縮不拡散・科学部長は「広島から世界に良いメッセージを届ける使命と責任がある。全員で議論を尽くそう」と呼び掛けた。その後は非公開で協議した。(田中美千子)

(2014年4月11日朝刊掲載)

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