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　原爆症認定訴訟の全国原告団などは１０日、原爆症の申請を却下された被爆者を原爆症と認めた大阪、熊本両地裁の判決で、国に控訴の取り下げを申し入れた。

　申し入れ書は田村憲久厚生労働相宛て。３月の両判決で原爆症と認めた被爆者のうち、計４人に関して控訴した国を「司法判断に合致するよう認定基準を改めるべきだ」と非難した。原告団や日本被団協など５団体の計１３人が厚労省を訪れ、被爆者援護対策室の担当者に手渡した。

　ノーモア・ヒバクシャ訴訟全国原告団の山本英典団長（８１）＝東京都杉並区＝は「裁判は命を削るようなもので、人道に反する」と訴えた。

（２０１４年４月１１日朝刊掲載）