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プルサーマル「安全か」 島根2号機 松江市長が慎重姿勢

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機のプルサーマル計画について、同市の松浦正敬市長は10日、「プルサーマルの方式、燃料が本当に安全なのか」と疑問を示し、これまでの推進姿勢を変えた。

 市役所での定例会見で語った。松浦市長は、プルサーマル計画について「福島の原発事故の前に核燃料サイクルを確立することを条件に了解した経緯がある」としながらも「事故後、プルサーマルが本当に安全なのかどうか国に確認してもらう必要がある」とした。

 計画を白紙に戻す考えについては「国が核燃料サイクルを放棄したわけではない。国の方針を前提に考えたい」とした。

 使用済み核燃料を再利用するプルサーマル計画について、松浦市長は2009年に了解した。中電は14年度からスタートする予定だったが福島第1原発の事故が発生し、開始時期は未定となっている。(川井直哉)

(2014年4月11日朝刊掲載)

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