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資料館見学で研修始動 モンゴル医師 被曝治療を学ぶ

■記者 金崎由美

 広島県や広島市でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の招きで広島入りしたモンゴル健康科学大(ウランバートル)の外来医長ビャムバスレン・ダグバジャンサンさん(43)が13日、中区の原爆資料館を見学し、研修日程をスタートさせた。

 黒こげになった弁当箱や放射線障害に関するパネルなどの展示を2時間かけて見学。「広島は、被曝者医療でも被爆体験に基づく平和活動でも中心的な場所。どちらもしっかりと学びたい」と話していた。

 ウラン資源が豊富なモンゴルでは、採掘現場などでの放射線被曝が増える可能性があり、広島での経験が生かせるという。8月9日まで滞在し、広島大病院、放射線影響研究所などで学ぶ。見学に先立ってこの日、市役所や県医師会なども訪問した。

(2010年7月14日朝刊掲載)

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