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米国務次官が原爆慰霊碑に初献花 ガテマラー氏 広島

 米国のローズ・ガテマラー国務次官が11日、広島市中区の平和記念公園で原爆慰霊碑に献花した。被爆者の証言に耳も傾け、原爆被害の実態に触れた。

 親交のある広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で原爆慰霊碑に歩み寄り、花束を手向けた。一礼してから45秒間、無言で慰霊碑を見つめた。原爆資料館では約40分かけ、焼け焦げた弁当箱や、大やけどを負った被災者の写真などを見て回った。

 広島国際会議場では、被爆者の小倉桂子さん(76)=中区=と面会。8歳の時、爆心地から2・4キロの広島市牛田町(現東区)で被爆した体験を聞いた。小倉さんは「親身に聞いてくれた。世界平和のために手を取り闘いましょう、と声を掛けられたのが印象的だった」と話した。(金崎由美)

(2014年4月12日朝刊掲載)

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