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海外記者が被爆地学ぶ NPDI会合の広島 平和公園で体験談など取材

 NPDI外相会合に合わせて来日した参加国の新聞記者10人が11日、広島市中区の平和記念公園を取材した。胎内被爆者の三登浩成さん(68)=府中町=の案内で原爆慰霊碑などを巡った。

 12カ国のうち、日本とオランダを除く10カ国の主要紙記者。放射線による健康被害や、母親の被爆体験について英語で語る三登さんの話に耳を傾けた。

 記者はNPDIで日本政府が果たすべき役割などを質問。三登さんが「被爆国日本が、米国の『核の傘』に依存する姿はふがいない」と批判すると、うなずきながらメモを取った。続いて原爆資料館も取材した。

 日本と同じく「核の傘」の下にあるオーストラリアの日刊紙「ジ・エイジ」のダニエル・フリットン記者(38)は「初めて広島を訪ねた。原爆があまりに大きな人的代償をもたらすことに衝撃を受けた」と話した。

 一行は外務省が招いた。NPDI外相会合を取材した後は長崎市を訪れる。(加納亜弥)

(2014年4月12日朝刊掲載)

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