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若者が核廃絶考える NPDI広島会合開幕 各国の10人交流

 軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)の外相会合に合わせ、外務省主催の「ユース非核交流プログラム」が11日、広島市で始まった。県内の高校生2人を含め、NPDIメンバー7カ国の高校生と大学生計10人が参加。12日まで、参加者や市民との友好を深め、核兵器のない未来に向けて語り合う。

 初日は基町高(中区)を訪問。3年生のクラスで1人ずつ自己紹介した後、授業を見学した。平和記念公園(中区)では、各国計七つの花束を原爆慰霊碑に手向けた。

 NPDIの公式行事にも出席。核軍縮シンポジウムでは、オーストラリアの大学3年ケイリン・モリナリさん(19)は「市民社会は核兵器保有国にどう圧力を強めるべきか」とパネリストに質問した。シンポ後、カナダの高校3年ヌー・モグベルさん(18)は「核兵器の非人道性について学校で話し合いたい」と力を込めた。

 また、各国外相と広島の被爆者たちとの意見交換会に出席した安佐南区の広島大付属高2年小桜智穂さん(16)は「核兵器廃絶しか私たちに道はない」と発言。終了後「今日訴えたことが少しでも外相に届いていればうれしい」と話した。

 12日は原爆ドームなどを見学するほか、市内の高校生7人も加わって核軍縮、不拡散をテーマにグループ討論をする。(松本恭治、明知隼二)

(2014年4月12日朝刊掲載)

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