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原爆資料館 見学ルートを変更 広島市が基本計画

■記者 増田咲子

 広島市は13日、原爆資料館(中区)の展示見直しについて基本計画を決定した。見学順序を変更し、限られた時間でも原爆被害の実態をより学べるようにする。2016年度までに改修する。

 計画では、東館にある入り口に3階直通のエスカレーターを新設。来館者はまずここで資料館の全体像を把握し、本館で被爆資料や遺品に触れる。その後、東館に戻って核兵器の危険性や、戦時下の広島の歩み、企画展を見学するルートに変更する。被爆体験証言者の発掘にも取り組む。

 総事業費は約46億7千万円の見込み。2003年度の調査で平均見学時間45分のうち、被爆の実情を伝えるメーンの本館部分が短いため、2008年度から有識者でつくる基本計画検討委員会で議論。検討委は2月下旬に基本計画原案を了承していた。

(2010年7月14日朝刊掲載)

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