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韓国の学生、不戦を決意 平和公園で被爆証言聞く

■記者 増田咲子

 韓国・大邱市の啓明(ケミョン)大とソウル市の淑明(スミョン)女子大の学生計21人が14日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、被爆者の細川浩史さん(82)=中区=から当時の惨状を聞いた。

 細川さんはあの日に見た光景や、妹が被爆死した体験を語り「ヒロシマを記憶して帰り、一人でも多くの人に伝えてほしい」と訴えた。その後、学生は国立広島原爆死没者追悼平和祈念館などを見学した。

 淑明女子大1年の金恩希(キムウンヒ)さん(19)は「本当に悲しい。こういう歴史が繰り返されないよう、平和を守るためにみんなで頑張りたい」と熱心に聞いていた。

 両大は広島修道大(安佐南区)と交流協定を結んでおり、一行は30日まで約1カ月間、修道大の日本語・日本文化セミナーに参加するため来日している。

(2010年7月15日朝刊掲載)

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