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髪切って「いい気持ち」 原爆病院で美容師が奉仕

■記者 小林可奈

 広島市中区の広島赤十字・原爆病院で14日、ニュー双葉美容室(南区)の美容師がボランティアで入院患者の髪を整えた。

 沖絹子社長たち美容師6人が、病棟の交流スペースや病室で被爆者8人を含む計37人の患者の髪を切った。美容師たちは「早く元気になってくださいね」と声を掛け、パーマをかけたりもした。希望者には、同行した資生堂販売中四国支社(西区)の美容部員3人が化粧をした。

 6月から入院している木戸出スギノさん(91)は「入院してから初めて髪を切った。さっぱりして気持ちいい」と喜んでいた。同美容室は1957年から原爆の日と正月の前に出張奉仕をしており、105回目となる。

(2010年7月15日朝刊掲載)

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