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供養塔納骨者名簿を掲示 遺族待つ817人

■記者 増田咲子

 平和記念公園(広島市中区)の原爆供養塔に納められた遺骨のうち、名前は判明しながら引き取り手が見つかっていない817人分の納骨名簿が16日、全国各地で張り出された。10月末まで掲示され、遺族が名乗り出るのを待つ。

 広島市は今年、全国1975の自治体や被爆者団体などに協力を呼び掛けた。中区の広島バスセンターでは午前9時、ターミナル課の花野祐司さん(26)が「昨年亡くなった祖母も被爆者だったので人ごととは思えない。一人でも多くの人に見つかってほしい」との願いを込めて掲示した。

 「遺族を捜しています」と書かれた名簿は縦約1㍍、横0.7㍍のポスター状。住所や年齢などの手掛かりも載せている。

(2010年7月16日夕刊掲載)

==>供養塔納骨者名簿の全文は、こちら

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