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広島城の原爆被害紹介 天守閣で企画展 写真や証言パネル

■記者 明知隼二

 広島城(広島市中区)の原爆被害の企画展が16日、同城天守閣内の展示室で始まった。写真と証言パネルなどで、65年前に何が起きたかを解説している。9月5日まで。

 天守閣ががれきと化した様子などの写真83点と、被爆瓦などの資料17点を展示。城内に火の手が広がるのを目撃した人の証言もパネルで紹介する。

 これまで原爆の爆風で吹き飛んだと信じられていた天守閣が低層階の柱が壊れたため自らの重みで崩壊した―という新たな推定の根拠も説明している。

 神奈川県横須賀市から訪れた公務員片桐康至さん(29)は「広島城の被爆についてはまったく知らなかった。証言も具体的で、当時の様子が想像できる」と展示に見入っていた。

 入館料は大人360円、高校生以下180円。

(2010年7月17日朝刊掲載)

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