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広島でグローバルサミット 在阪の総領事ら若者の役割議論

■記者 林淳一郎

 核兵器廃絶に向けた次世代の役割を考える「広島ジュニアグローバルサミット」が17日、広島市中区の原爆資料館東館であった。ロシアとベトナムの在大阪総領事や、広島の市民団体代表ら4人がパネリストとして参加。若者や市民約80人と意見交換した。

 ロシアのイワン・プロホロフ総領事は、第2次世界大戦で祖父が戦死したことを紹介。「戦争は残酷。核兵器だけでなく通常兵器も減らし廃棄しなければ」と訴えた。ベトナムのレー・ドゥク・リュウ総領事はベトナム戦争を振り返り、「兵器で国際問題は解決できない」と主張した。

 被爆地からは広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長と、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の森滝春子共同代表が登壇。核兵器禁止条約をつくる運動を説明し「市民や志ある国々の力の結集が大事」と語りかけた。

 会場の舟入高1年矢田瑞希さん(15)は「米ロをはじめ核兵器保有国がまずは変わらないといけない」と強調していた。

 サミットは大阪の市民団体「国際交流PSH」が、原点の地で核廃絶を考えたいと初めて開いた。

(2010年7月18日朝刊掲載)

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