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都内で原爆犠牲者追悼式 江戸川区 節目の30回

■記者 岡田浩平

 東京都江戸川区の区原爆犠牲者追悼式が18日、区民館で営まれた。区原爆被害者の会(親江会)の活動を住民たちが支えて迎えた30回の節目。約300人が、平和への誓いを新たにした。

 式典では、この1年間に亡くなった区内の被爆者7人を紹介。広島市の爆心地から2.7キロの自宅近くで被爆した貫(ぬき)泰夫さん(72)が体験を語った。

 区長、区議会議長があいさつし、小中学生5人も授業や広島への修学旅行で学んだ平和への思いを発表。最後に出席者は近くの区立公園に出向き、「江戸川原爆犠牲者追悼碑」にキクをささげ手を合わせた。

 会は1966年に結成。1981年の碑建立にあたって有志60人が中心となり募金を呼び掛けた。同区の被爆者は現在、約240人。銀林美恵子会長(82)は「戦争反対、反核への思いを抱く人たちとしっかり手をつないでいきたい」と話していた。

 都内では8月1日に都原爆被害者団体協議会(東友会)が46回目の慰霊祭を開催。2日に葛飾区の葛友会が88年から続く「非核平和祈念の集い」を開く。

(2010年7月19日朝刊掲載)

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