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戦争ノー 怒る犬 「ヒロシマ・アピールズ」 ポスター発表

■記者 林淳一郎

 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)と広島国際文化財団(山本信子理事長)は22日、被爆65年の「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを発表した。題は「MAD DOG(怒る犬)」。さまざまなタッチで描いた155匹の犬が、戦争を起こす人間社会に怒っているという。

 グラフィックデザイナーで、東京造形大客員教授の長友啓典さん(71)=東京都=が制作した。B1判の真っ白な背景に、イラストレーター黒田征太郎さんが絵の具などで描いた犬の絵を配置。コピーライター日暮真三さんの「それは誰だ。それは人間だ。」などの言葉もちりばめた。

 広島市役所で記者会見した長友さんは「弱い者が犠牲になる戦争への怒りを表した」とデザインの意図を説明した。大阪市出身だが65年前のあの日、広島県東部に疎開していた。「原爆の記憶はある。僕らの年代が次世代に伝えられることはある」と力を込めた。ポスターは13作目。3千枚を作り広島市内の書店などで1050円で販売する。

(2010年7月23日朝刊掲載)

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