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NPT準備委で演説へ 広島市長 核兵器廃絶訴え

 広島市は17日、米ニューヨークの国連本部で28日に始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会で、松井一実市長が演説すると発表した。核兵器の非人道性と、禁止条約の早い実現を各国の政府代表に訴える。

 出張期間は26日から5月2日までの7日間。29日にある準備委の非政府組織(NGO)セッションで平和首長会議の会長として登壇し、科学データを交えて英語で「核兵器は絶対悪」と伝える。被爆者の思いを紹介し、廃絶に向けた世界中のNGOや市民との連携も呼び掛けるという。

 29日には、平和首長会議が国連本部で「ユースフォーラム」を初開催。会議の活動に協力し、渡米に同行する広島、福山両市の高校生8人と松井市長が平和への思いを国連関係者たちにアピールする。原爆ポスター展開催も計画している。

 松井市長はこの日の記者会見で、11、12両日に広島市であった核兵器を持たない12カ国の「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」外相会合に言及。「核兵器のない世界を目指すとの信念を共有する場となった」と成果を強調し「準備委で同じ信念が広まってほしい」と期待した。(田中美千子)

(2014年4月18日朝刊掲載)

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