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被爆者の絵で知る「あの日」 原爆資料館保管の34点 府中で展示

■記者 榎本直樹

 被爆者が描いた絵で原爆の惨状を伝える「原爆展」が22日、府中町本町の町歴史民俗資料館で始まった。8月17日まで。無料。

 「水を求めて」をテーマに、原爆資料館(広島市中区)保管の34点を展示している。防火水槽の中で立ったまま亡くなった少女、列車の中で「水をくれ」と叫ぶ大勢の乗客、本川の階段に折り重なるように倒れる中学生の姿などが描かれている。

 訪れた同町桜ケ丘の見木節男さん(76)は「想像を絶する惨状だったのだろう。核兵器のない世界を願いたい」と見入っていた。

 原爆展は町歴史民俗資料館が企画した。午前10時半~午後3時半。月曜休館。

 8月4日午前10時半からは同資料館で「平和のつどい」も開く。町内の被爆者が体験を語り、原爆をテーマにした紙芝居や詩の朗読もある。

(2010年7月23日朝刊掲載)

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